スニーカーはスポーツ由来のアイテムだけあって履き心地がよく、夏でも快適に履くことができます。
とはいえ、世の中には無数のスニーカーが溢れていて、どんなスニーカーをどう着こなせばいいのか分からないという方も多いでしょう。
そこで、今回は色々なスニーカーを使って実際に夏の着こなしを解説していきます。
スニーカーコーデのポイントはカジュアルすぎないようにドレスライクな要素を加えてバランスを取ることです。
その辺もコーディネートごとにしっかり解説していますし、着用しているスニーカーは着こなしやすいものを選んでいるので、スニーカーをあまり履かないという人もぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば、スニーカーを履きこなして快適な夏コーデを組むことができるようになります。
それでは早速紹介していきましょう。
夏のスニーカーコーデ① ニューバランス「996」を使ったコーディネート
まずはTシャツにスキニーデニムを合わせたシンプルなコーディネート。
スニーカーはニューバランスの996を着用しています。
996はニューバランスの中でも細身で、すっきりとした印象で合わせることができるスニーカーです。
素材はスウェードレザーになっているので、スニーカーながら上品な印象もあります。
ハイテクスニーカーなんですが、切り替えなどのデザインが少なく、クラシックでシンプルな見た目も魅力でしょう。
着こなしとしては、オーバーサイズのトップスに細身のスキニーデニムでYラインシルエットを作っています。
Yラインシルエットとは、上半身のボリュームが大きく、下半身のボリュームが小さいシルエットです。
上半身の体のラインを隠しつつ、下半身をすっきりと見せることでスタイルを良く見せることができます。
スタイルを良く見せるというと、上下細身にしないといけないんじゃないかと思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
上半身と下半身のボリュームにメリハリがついていることで、対比効果で下半身の細さがより強調されるのです。
また、お腹が出ている、肩が張っている、逆に華奢すぎるなどの上半身の体型に関する悩みもオーバーサイズのトップスが隠してくれるので、スタイルが整って見えます。
今回はスキニーシルエットのパンツを合わせることでメリハリを強調していますが、太腿が太い、ピタッとしたパンツは苦手、という方はテーパードシルエットのパンツでも構いません。
テーパードシルエットとは腿周りにゆとりがあり、裾に向かってだんだんと細くなっていくシルエットのこと。
腿周りが太いとメリハリがつかないように感じますが、裾部分が細くなっているテーパードシルエットなら、すっきりとした印象にしつつ、ムチムチのスキニーよりも脚をキレイに見せてくれます。
なぜ裾が細いだけで全体がすっきりした印象になるかというと、裾がくる足首は体の先端にあたり目立ちやすい部分だから。
首、手首、足首の3箇所は「3首」と呼ばれ、体の先端部分に位置するため、視線が集まりやすく目立つ部分です。
また、3首は体の中で最も細い部分なので、そこを露出するだけでも細身な印象を強調することができます。
今回は全体的に細いスキニーパンツでYラインのメリハリを作りましたが、そういったテクニックを使うことでスタイルを良く見せることができるんです。
オシャレは足元からという言葉もあるように、靴も体の先端で目立ちやすい部分。
下半身のシルエットを崩さないように、細身のスニーカーを選んでいます。
Tシャツ、スキニーデニム、スニーカーとカジュアルなアイテムばかりですが、シルエットや素材感、色味でドレス感を加えているので、ラフすぎる印象にはなっていません。
Tシャツはオーバサイズで色味もありますが、ツヤのあるキレイな素材感のおかげで大人っぽさもあります。
パンツは色が黒でデニムのラフな素材感が見えづらく、シルエットも細身なのでドレス感が感じられるでしょう。
スニーカーも色味がありますが、レザーの素材感のおかげで大人っぽい雰囲気になっています。
こんな感じでカジュアルなアイテムでもどこかに大人っぽい要素があるものを選べば、簡単にサマになるコーディネートを組むことができるでしょう。
夏のスニーカーコーデ② アディダス「スタンスミス」を使ったコーディネート
続いては白シャツとワイドパンツを合わせたコーディネート。
スニーカーはアディダスのスタンスミスをチョイスしました。
スタンスミスはレザーの質感と細身の形で革靴ライクに履ける大人っぽいスニーカーです。
世界で最も売れたスニーカーとしてギネスにも認定されているほどで、その人気ぶりが伺えるでしょう。
白スニーカーってただでさえ目立ちやすい足元でかなり主張するので浮いているように見えがちなんですが、このスタンスミスはソール部分がクリーム色になっていることでコーディネートに馴染みやすくなっているのも特徴です。
コーディネートとしては白シャツや光沢のあるパンツなどドレスライクなアイテムを、上下ゆるゆるのシルエットにしたり、スニーカーを合わせることでカジュアルダウンした着こなしになっています。
スニーカーはこんな感じでドレスライクなコーディネートの“ハズし“として使うのが一番簡単です。
街着としてのコーディネートはバランスを撮ることが必要不可欠。
大人っぽいかっちりしたスーツスタイルはビジネス・パーティー用の着こなしですし、着心地の良いカジュアルなスウェットの上下は部屋着です。
どちらかに偏っていると街着としてオシャレとは言えないので、この間のバランスを取らなくてはいけません。
その中でも、日本人は欧米人に比べて童顔だったり、スタイルに恵まれなかったりと子供っぽく見えやすいため、少し大人っぽいバランスにするのがオシャレに見せるための最短ルートになります。
なので、ちょっとかっちりしすぎかなという時にスニーカーなどのカジュアルアイテムを加えると、街着として程よいバランスになってオシャレなコーディネートになるというわけです。
白シャツはオーバーサイズの作りですが、ツヤのあるブロード生地だったり、各所にステッチが見えない作りだったりでかっちりした雰囲気があります。
また、袖をロールアップすることで、手首を見せて全体の印象をすっきりとさせて、ゆるゆるシルエットの野暮ったさを打ち消しました。
手首は首、足首と合わせて3首と呼ばれる人の視線が集まる部分です。
体の中でも最も細い部分でもあるので、手首を露出すると全体のイメージも細く、すっきりしたものになるというのは先程もお伝えしましたね。
この部分を変えるだけで全体の印象が大きく左右されるので、コーディネートによって袖を捲ったり下ろしたりして、試す癖をつけるとオシャレに一歩近づくでしょう。
夏のスニーカーコーデ③ コンバース「オールスター」を使ったコーディネート
カジュアルなアイテムをオールブラックで引き締めたコーディネート。
スニーカーはコンバースのオールスターを合わせています。
かなりシンプルで細身なのでキャンバス素材ですが、革靴のような表情で履くことが出来るでしょう。
今回着用しているのはハイカットのモデルなんですが、アンクル丈のパンツと合わせても繋がって見えるので脚長効果も期待できます。
Tシャツはユニクロと企業やアーティストとのコラボラインであるUTのものです。
ポケモンがプリントされたTシャツですがアーティストとのコラボで、彫刻をスケッチしたようなグラフィックになっているので、それほどキャラクター感もなく着ることができるでしょう。
プリントTシャツは色、面積、デザインの分かりやすさに気をつけて選ぶと着こなしやすいものが見つかります。
Tシャツ自体がカジュアルなアイテムな上にプリントというデザインが乗って、かなりカジュアルになるので子供っぽい印象になりがちで着こなしのハードルが高いアイテム。
そこで、この3点でドレスライクな要素があるものを選ぶことで着こなしやすいプリントTシャツが見つかるでしょう。
まず、色についてはモノトーンほどドレスで、鮮やかになるほどカジュアルになります。
今回のTシャツだと全てモノトーンだけで表現されているのでカジュアルさは控えめです。
続いて、面積というのはプリントされているデザインの大きさのことで、大きいほどカジュアルになります。
今回のものはピカチュウだけでそれほど大きなプリントではないので、この点でも着こなしやすいと言えるでしょう。
最後のデザインの分かりやすさというのはモチーフが身近かどうかという意味になります。
ポケモンは世界でも人気のキャラクター、中でもピカチュウは日本人なら誰もが知っているようなキャラクターなのでどうしてもグッズ感が出てしまうものです。
しかし、先程言ったようにアーティスティックなデザインになっていることでその印象を抑えて着こなしやすくしています。
こんな感じでそれぞれの要素について着こなしやすい要素があるものを探すと、着こなしやすいプリントTシャツが見つかるでしょう。
とは言えこのTシャツもカジュアルアイテムであることは間違いないので、テーパードスラックスと合わせたり、全体をモノトーンで統一することでドレス感を担保しました。
シルエットはトップスがやや緩めなのでYラインに整えています。
最初のコーディネートと比べるとそこまでメリハリはついていませんが、テーパードスラックスのシルエットがキレイなおかげで全体の印象もまとまって見えるでしょう。
オールスターもしっかり細身なのでかなりすっきりした印象になっています。
シンプルカジュアルコーデなら幅広くハマるスニーカーと言えるでしょう。
夏のスニーカーコーデ④ ニューバランス「576」を使ったコーディネート
ポロシャツと太めのテーパードスラックスをネイビーで合わせたコーディネート。
スニーカーはニューバランスの576を着用しています。
これまでのスニーカーに比べると少しボリュームがあるぼてっとしたシルエットですが、落ち着いた色味で全てのパーツがレザーになっているので上品な印象もあるスニーカーです。
ポロシャツは襟が付いているのでドレス感がありますが、どちらかというとカジュアルなアイテム。
台襟のあるものを選ぶことでよりかっちりして、着こなしがサマになりやすいものを選んでいます。
台襟とはフォーマルなシャツには必ずあるディテールで、襟の土台になる部分です。
一般的なポロシャツはこの台襟が無いものも多いですが、顔まわりで目立つ部分にあるので、印象が大きく変化します。
また、顔まわりで襟が主張することで対比効果で小顔に見えることも期待できるので、一石二鳥と言えるでしょう。
ポロシャツを選ぶときはぜひ襟に注目してみてください。
テーパードスラックスはやや太めですが、センタープレスが入っていることで裾が前後に引っ張られてかなり細く見えるので、メリハリのついたシルエットになっています。
スニーカーはボリュームがあると言いましたが、裾幅と比べて極端に大きくなっているわけでもなく、同色にすることで滑らかに繋がって見えるのでシルエットは崩れていません。
もっと細いパンツと合わせるときはスニーカーも細身のものを選んだ方が違和感は出にくいでしょう。
コーディネート全体はOラインシルエットに整えています。
Oラインシルエットとは、丸みを帯びたタマゴ型のシルエットのことで、全体的にはゆとりがあるんですが、先端で細い印象を与えることでシルエットを整えることができるんです。
先程紹介したYラインや、Aライン、Iラインはメンズファッションの基本的なシルエットで、簡単にスタイルをよく見せることが出来ます。
そういったシルエットに比べると、Oラインはそこまでスタイルがよく見えるというわけではないのですが、体のラインを出さずにシルエットを整えることが出来るので、体型問わず使えるシルエットです。
また、全身を同系色で合わせたワントーンコーディネートにすることで、全身が一体化して縦長に見えるのでスタイルがよく見えます。
ポロシャツとスラックスの組み合わせはおじさんっぽくなりがちですが、ワントーンで合わせることで都会的で爽やかな印象にしました。
夏のスニーカーコーデ⑤ サンダルスニーカーを使ったコーディネート
Tシャツとハーフパンツにシャツを羽織ったコーディネート。
スニーカーはMBから発売されたもので、サンダルのように肌が見えるものを合わせています。
スニーカーとサンダルの中間のようなデザインは歩きやすさ夏らしさを両立できるアイテムです。
サンダルだとアウトドア感が強くてカジュアルになり過ぎることが多いですが、このくらいなら幅広いコーディネートに合わせやすいでしょう。
肌がチラッと見えているだけでもかなり涼しげで夏らしさが出せるので、街中で履くのにはぴったりです。
Tシャツ、ハーフパンツ、スニーカーとかなりカジュアルなコーディネートなので、色数を絞ったり、シャツを羽織ったりすることでバランスを取りました。
ハーフパンツは裾幅が太いものを選ぶことで、対比効果で足を細く見せることができます。
また、インナーのTシャツと色を合わせつつ、シャツを羽織ることで縦のラインを強調してスタイルアップすることが可能です。
シャツはシンプルでツヤのある素材感のものを選ぶことで、しっかり大人っぽさを加えました。
ややオーバーサイズなのでだらしない印象にならないように袖をロールアップしつつ、腰位置が隠れることで脚の始まりが分かりにくくなり、スタイルをよく見せることが可能です。
人は見えない部分があると、脳内で理想的なイメージを作って補完します。
マスクをしている人を見ると、よりカッコよく見えたり、可愛く見えたりしたことはありませんか?
これはマスクで隠れた部分を理想的なイメージで勝手に補っているから。
同じように脚の始まりである腰の位置が隠れていると、理想的なスタイルを想像して足が長いように錯覚するというわけです。
さらに、ハーフパンツを履くときは靴の履き口から見えない長さの靴下を履くのがオススメ。
靴下が見えてしまうと途端に野暮ったい印象になりますし、靴下の長さ分だけ脚の長さが短く見えてしまうのでかなりもったいないです。
脚が長く見えるというわけではありませんが、素肌見えている部分が脚の長さとして認識されるので、見えない靴下を履くことで肌が見えている面積が多くなり、実際より脚が短く見えてしまうことを防ぐことが出来ます。
子供っぽくなりがちなハーフパンツですが、素材感や色でドレス感を担保しつつ、スタイルをよく見せるテクニックでサマに見せると良いでしょう。
ハーフパンツにボリュームがあるように思いますが、脚が見えている部分は細くなっているので、トップスにボリュームを出してYラインシルエットにしています。
ハーフパンツを履くと簡単にシルエットが作れるので試してみてください。
夏のスニーカーコーデ⑥ ニューバランス「990」を使ったコーディネート
Tシャツにワイドパンツを合わせたシンプルコーデ。
スニーカーはニューバランスの990を合わせています。
素材の切り替えが多いデザインですが、全体をグレートーンで統一したり、細身のシルエットだったりでスタイリッシュな印象になっているスニーカーです。
ニューバランスのトレードマークである側面のNロゴも細身で比較的目立たないため、ロゴマークなどが苦手な人でも取り入れやすいんじゃないでしょうか。
スニーカーに特徴があるのでコーディネートはかなりシンプルに、白TとワイドパンツでAラインを作っています。
Aラインシルエットは上半身のボリュームが小さく、下半身のボリュームが大きいシルエットです。
トップスはかなりゆるめのサイズ感ですが、袖をロールアップしたり、裾をタックインすることでボリューム感を抑えています。
タックインはトップスの裾をパンツに入れる着こなしで、スーツスタイルでも使われるためかっちりした印象にできるテクニックです。
腰の位置が丸見えになることで脚の長さが分かってしまうというデメリットもあるんですが、裾を少し引っ張り出してウエストに少し被せるようにすると軽減することが出来るので試してみてください。
少しハードルが高い着こなしにはなりますがクラシカルなトレンドが来ていて、着こなしに取り入れられるとレベルアップ出来るのでぜひ挑戦してみてほしいです。
パンツは裾までしっかり太めのものを選んで、裾にクッションをつけることで下半身のルーズな印象を強調してボリューム感を出しています。
クッションとはパンツの裾の溜まりのことで、パンツの裾は足首に当たるので全体の印象を左右する重要なポイントです。
下半身をすっきり見せたいときはクッションがつかないようにアンクル丈やロールアップで足首を見せていました。
このコーディネートでは下半身のボリュームを大きく見せたいのであえてクッションをつけています。
このように、どちらが正解というわけではなく着こなしのイメージや他のアイテムとのバランスで調整することが必要なので、コーディネートを組む際には特に先端部分を意識してみるといいでしょう。
夏コーデはスニーカーで快適に
スニーカーコーデのポイントはカジュアルすぎないようにしっかりドレスライクにバランスをとることでした。
アイテムの選び方やシルエットの作り方、スニーカー自体が大人っぽいものを選ぶのも着こなしやすくする方法の一つです。
ぜひ今回紹介したコーディネートを参考にして、夏のスニーカーコーデにチャレンジしてみていください!
というわけで、今回はスニーカーを使った夏コーデを紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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