今回はロールアップについての記事です。
ロールアップ前
ロールアップ後
こんな感じでロールアップをしている状態とロールアップをしていない状態、それだけで同じ洋服を着ていたとしてもここまでの印象の差があります。
ショップ店員さんやインスタグラマーさんと同じ服を買って同じ服を着ても、なんかかちょっと自分が着ると違うな、と思ったことはありませんか?
それは何が違うのかと言うと、このロールアップをしているかどうかだったり、第1ボタンを開けるか閉めるかだったりと、ちょっとしたことの違いによって、印象に大きな差が生まれているのです。
今回お伝えしたいのは2点。
まず1つ目は、なぜロールアップが重要なのか。
トップスだったら袖をまくったり、パンツだったら裾をまくったり。これだけでどうして大きな印象の差があるのかについてお伝えします。
そして2つ目は、ロールアップのやり方と種類。
ロールアップと言ってもいろんなまくり方がありますし、実際どうまくればいいかわからないという人も多いと思います。
そこでロールアップのやり方と種類を解説していきます。
なぜロールアップが重要なのか
まず1つ目のテーマ。なぜロールアップが重要なのか。
先ほどのビフォーアフターを見れば一目瞭然なのですが、袖や裾に気を使うだけで、印象は全然違いますよね。
なぜここまで袖や裾を変えるだけで印象が変わるかと言うと、袖や裾は人の視線が集まるところだからです。
いわゆる3首と呼ばれる首、手首、足首には人の視線が集まり、色気を感じるのもこの部分です。
例えばスーツスタイルを思い出してみてください。
ネクタイを緩めるだけで、どこか色気を感じませんか?
また、シャツの第1ボタンを開けるか閉めるかだけで全然印象が違いますよね。
これと同じで、手首や足首の部分にあたる、袖や裾をどう処理をするかだけで、コーディネート全体の印象が大きく変わります。
例えばオーバーサイズのかなりビッグシルエットの洋服を着たとしても、裾と袖の処理をしっかりとしておけば、全体が太い印象にはならず、着せられているような感じにはなりません。
ここまででロールアップの重要性はおわかりいただけたと思うのですが、でもどうやって袖をまくればいいか、裾をまくればいいか、意外とわからないものだと思うので、このあと丁寧に説明します。
ロールアップのやり方と種類
トップスの袖のまくり方
それでは2つ目のテーマ、ロールアップのやり方と種類を解説していきます。
まずはトップスの袖のまくり方からです。
1つ目、普通のロールアップ。まず何か折り返してみて、最後の一回だけはきれいに折り返さないで、半分だけ折り返してみてください。
そうすることによって、作為的ではない、わざとらしくない、自然でカジュアルな感じを演出することができます。
最後の1回だけは半分まくるようにするだけで、全然印象が違います。
2つ目は、ミラノまくり。最初の1回目を太めに幅を取っておいて、その上からさらに折り返す、それがミラノまくりです。
最後にあまったカフス部分を反対側に折り返すパターンもあるのですが、個人的にはそのままにしておく方が好みなので、皆さんの好みによって変えてみてください。
イタリア人がよくやるようなまくり方です。
次は3つ目、変化球なのですが、内側にまくのもありです。
これは主にオーバーサイズのニットやスウェットで、リブがかなりきつめのものにだけ使えるのですが、こんな感じで内側にまくって先端部分をちょっとたるませることによって、若干ですが腕が細く見えて、ユニセックスな印象を与えることができます。
どうでしょうか。片方の腕は引っ張っただけのまくり方なのですが、全然印象が左右で違うと思います。
袖のまくり方を3つ紹介したのですが、注意点も合わせて紹介しておきます。
まず1つ目は、袖をまくりすぎないこと。
例えば、ほとんどいないとは思うのですが、ヒジが出るぐらいまで袖をまくるのは、ちょっとやりすぎです。
そして2つ目、ロールアップの幅をどうするかに気をつけてみてください。
ロールアップの幅が太ければ太いほどカジュアルな印象になり、細ければ細いほどドレスライクな大人っぽい印象になります。
どっちがいいというわけではなく、コーディネートによって試行錯誤して変えることがとても大切です。
パンツの裾のまくり方
次に、パンツの裾のまくり方と種類を解説します。
まず1つ目は、レギュラーロール。これが最もシンプルでポピュラーな巻き方になります。
こんな感じできれいにまくりましょう。グシャグシャにまくってボリュームが出てしまうと、細めにスッキリ見えず、脚が短く見えてしまうので、パンツをロールアップする際はきれいにまくってみてください。もちろん、ファッション初心者ではなく、パンツにあえてボリュームを出したい場合は、このようにきれいにまくらなければいけないというわけではありません。
次に、ピンロールです。
パンツのシルエットを強烈なテーパードにしたい時に役に立つのが、こちらのピンロールです。ロールアップをする際に、つまみながら巻き込むようにしてロールアップしてみてください。
こうすることによって、裾幅がギュッと細くなって、強烈なテーパードシルエットができあがります。
次に、カジュアルなワンロール。
これはとても単純で、1回だけ折り返すだけです。太めの幅で折り返してみてください。
こちらの巻き方は、ロングコートなどを着用してキメキメになりすぎてしまった時に、大胆にカジュアルダウンするのに役立ちます。
次に、ダブルターンアップ。
こちらはレギュラーロールに飽きた人に使って欲しいのですが、まず1回太幅で折り返して、次に最初に折り返した幅より若干細めにしてもう一度折り返してください。これがダブルターンアップです。
次はロールアップではないのですが、裾上げをしなければいけないけど、ちょっと裾上げに行くのが面倒くさいという時に使えるのがフレイドヘム。
ハサミで切っただけなのですが、裾をこのようにハサミで切った後に、ちょっとだけほつれさせて、ラフな感じにすることをフレイドヘムと言います。
ロールアップするのが面倒だったり、裾上げに行くのが面倒だったりする人はもちろんですが、ちょっと人とは違う裾の処理でパンツを履きたい人にもおすすめのやり方です。
不器用でもぜひチャレンジしてみましょう!
今紹介したパンツの裾のまくり方やトップスの袖のまくり方の画像は、これ一発撮りで撮っていて、僕はすごく不器用なのですが、これぐらいだったら誰でもできるので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
袖や裾に気を使うか使わないかの差が一番大きいので、完璧に巻こうとしなくても、チャレンジするだけで全然違います。
なので、「自分は不器用だから、ちょっとうまくできないからやらなくていいや」って思わずに、不器用なままでいいので、そんなにきれいじゃなくていいので、是非チャレンジしてみてください。
今回はロールアップのやり方をお伝えしましたが、毎回必ずロールアップすればいいというわけではありません。
確かにロールアップすると色気は出ますし、細くシュッと見えるものなのですが、どんなコーディネートであっても細くシュッと見せることが必要かと言われると、そんなことはないです。
たとえばトレンドのオーバーサイズ感を強調したいときにロールアップしてしまうと、袖や裾が細くなってしまうので、オーバーサイズ感を強調できませんよね。
このように、コーディネートによって使い分けることがとても重要です。
お読みいただありがとうございました。
バイバイッ‼