スポーツアイテムを取り入れた夏コーデで快適なオシャレをしよう!

巷でも見かけることが多くなってきたスポーティなアイテムを使ったコーディネート。

トレンドの最先端であるコレクションブランドでも数年前から数多くのアイテムが展開されています。

もともとスポーツ用に作られたものが原型なので、機能性が高いものも多く、これからの時期にも快適に過ごすことができるでしょう。

そんなスポーツアイテムですが、やりすぎるとスポーツ選手みたいになってしまいますし、そうでなくてもカジュアル感が強く子供っぽい印象になりがち。

しかし、アイテムの選び方やコーディネートに気を付ければ、トレンドを取り入れつつオシャレに見せることができるんです。

この記事ではスポーツアイテムを使った、街着としてもオシャレなコーディネート方法を紹介していきます。

  

スポーツアイテムを使った夏コーディネート

ポロシャツ+テーパードスラックス

ポロシャツ、テーパードスラックス:ユニクロ スニーカー:ニューバランス

ポロシャツにテーパードパンツを合わせたコーディネート。

ポロシャツは「ポロ」というスポーツ競技から名前が来ているスポーツアイテムです。

襟がついているのでドレス要素もありますが、半袖だったりスポーティーなイメージだったりと、やはりカジュアル感の強いアイテム。

今回選んだポロシャツは台襟があって襟が綺麗に立っていることや、艶のある素材感、ステッチやボタンが見えないミニマルで大人っぽいデザインのおかげでカジュアルになりすぎません。

台襟とはフォーマルなシャツには必ずあるディテールで、襟の土台となる部分です。

これがあることで襟が立ち上がり、かっちりとした雰囲気にしてくれます。

なぜ、フォーマルなシャツにはついているかというと、この台襟でネクタイを閉めるスペースを確保するためです。

トップスと同系色のテーパードスラックスを合わせて、大人っぽさをキープしながら爽やかな印象にしました。

シルエットは上下ともにゆったりとしていますが、先端部分を細くしたOラインシルエットになっています。

Oラインとは全体的にゆったりとしつつ、手首や足首などの先端を細く見せることですっきりさせたタマゴ型のシルエットです。

なぜ、先端を細くするだけですっきり見えるのかというと、手首や足首は体の先端にあたり、人の視線が集まることでその部分の印象が強くなるから。

この手首、足首と首を合わせて3首といい、コーディネートの印象を左右する重要なポイントなので覚えておきましょう。

この3首は体の中でも特に細い部分なので、露出することで全体的に細い印象を与えたり、逆に生地を余らせたり、たるませることでルーズな印象にしたりすることができます。

今回は半袖のトップスで手首が露出していますし、テーパードシルエットのパンツで足首あたりが細くなっているので、全体のシルエットがゆるかったとしてもすっきりして見えるというわけです。

Oラインシルエットは基本のAIYラインに当てはまらないため、少し難易度が高いですが、体のラインを見せずにスタイル良く見せることができるので試してみてください。

ポロシャツとスラックスでかなりドレスライクにまとまっているので、カジュアルなスニーカーを合わせることでバランスを取りました。

ポロシャツとスラックスの組み合わせはおじさんっぽく見えてしまうと思うかもしれませんが、全身をネイビーのワントーンでコーディネートすることで爽やかでオシャレな印象にしています。

ポロシャツ+ハーフパンツ

ポロシャツ:ユニクロ ハーフパンツ:古着 オペラスリッポン:Re:

ポロシャツとハーフパンツを合わせたコーディネート。

パンツが先程と比べてかなりカジュアルになったんですが、全身をネイビーで統一してワントーンにすることでドレスライクにまとめて、ポロシャツもしっかり台襟があるものを選んでいます。

スーツスタイルって基本的に上下同色同素材のセットアップを着ますよね。

それと同じように、同素材とまではいかなくても、同系色のものを上下で合わせるだけでもかなり大人っぽい雰囲気になります。

今回は半袖のポロシャツにハーフパンツというかなりカジュアルなアイテムの組み合わせですが、上下を同色にしてセットアップのように見せることで大人っぽさを担保しているわけです。

暗めの色味ですが、肌の露出が多いのでそこまで重たい印象にもなりません。

しかし、こんな感じでワントーンで合わせると変化がなくてのっぺりしがちなので、ポロシャツは襟元だけ色が切り替えになっているものを選んでいます。

こう言った切り替えのデザインは必然性が無く、原型からも外れているので安っぽく見えがちですが、ネイビーと黒で近い色味なので悪目立ちせず、さりげない装飾性になってくれるでしょう。

その他のデザインやステッチ、ボタンまで見えないようにしたミニマルな作りなので、カジュアルになりすぎることもありません。

先程のコーディネートよりもパンツがかなりカジュアルになっているので、靴はオペラスリッポンをチョイス。

強いツヤのあるエナメルの質感とシンプルで細身のシルエットは、着こなしの印象を大人っぽくしてくれます。

カジュアルコーデが増える夏場でもこのくらい大人っぽいコーディネートはできるので、こういう雰囲気が好きな人はぜひ試してみてください。

 

白シャツ+ジョガーパンツ

白シャツ:Re: ジョガーパンツ:ユニクロ オペラシューズ:古着

ジョガーパンツとオーバーサイズの白シャツを合わせたコーディネート。

ジョガーパンツはjoggerという名前の通り、ジョギングをするときに動きやすいよう、腿周りを緩めにしつつ、裾を細くしてリブをつけた物です。

裾がしっかりと細くなっているテーパードシルエットなので、ゆったりした白シャツと合わせてYラインシルエットにしています。

Yラインは上半身のボリュームが大きく、下半身のボリュームが小さいシルエットです。

パンツはシャカシャカしたスポーティーな素材感ですが少しツヤ感がありますし、シルエットもかなり綺麗なので、シンプルに白シャツを合わせるだけでサマになるコーディネートが出来ました。

足元はパンツの綺麗なテーパードシルエットを崩さないように細身のスリッポンで合わせています。

レザー素材のおかげで大人っぽい雰囲気がありますし、質感の違いがあるのでコーディネートに奥行きを出すことが出来ます。

それでもかなりシンプル着こなしなので、シャツの袖をロールアップして手首を見せつつ、腕時計やバングルなどのアクセサリーをつけて装飾性を加えました。

最近のトレンドはシンプルなノームコアから装飾性を求める物に移り変わってきているため、こう言ったアクセサリーを身につけることでオシャレな雰囲気にすることができます。

半袖を着る機会が多い夏のコーディネートでは全体の印象がシンプルになりすぎて地味になりがちですし、特に目立ちやすい手元に何も無いと寂しい印象になってしまうので、何か一点でも着用するのがいいでしょう。

アクセサリーに抵抗がある人は腕時計だけでもつけておくと、コーディネート全体の印象がガラッと変わってサマになるのでオススメですよ。

 

サマーニット+ワイドパンツ

サマーニット、ワイドパンツ:ユニクロ スニーカー:アディダス

サマーニットとワイドパンツを合わせたコーディネート。

スポーツアイテムとしてスニーカーのスタンスミスを着用しています。

白スニーカーは膨張色で大きく見える色ですし、目立ちやすく、足元に視線を集めるので下半身にボリュームを持ってくるAラインシルエットに合わせるのがオススメです。

Aラインシルエットとは、上半身のボリュームが小さくて下半身のボリュームが太いシルエットのこと。

先程紹介したYラインや上下細身のIライン、そしてこのコーディネートのAラインの3つが基本のシルエットになるんですが、全身のシルエットをこのいずれかにすることで簡単にスタイルをよく見せることができます。

サマーニットはややゆるめのサイズ感ですが、袖のロールアップと裾をタックインすることで面積を小さく見せました。

ニットというと秋冬用の暖かいものを想像するかと思いますが、サマーニットは素材をコットンやリネンにしたり、編み地をざっくりとしたものにしたりすることで夏でも着用できるようにしたものです。

ニット特有の編み地やツヤ感があるのでTシャツよりも大人っぽい雰囲気があって、着こなしやすいでしょう。

さらに、上半身と下半身のメリハリをつけるためにパンツの裾にクッションをつけることで、よりルーズな印象にしてAラインを強調しています。

クッションとはパンツの裾が靴に当たってくしゃっと溜まることです。

最初の着こなしでお伝えした3首の効果で、足首にあたるパンツの裾を余らせることで、よりゆったりした印象を強調しています。

白スニーカーのカジュアル感が目立つので、他のアイテムは大人っぽいものを選びつつ、シルエットを調整したコーディネートでした。

 

街着にも取り入れやすいスポーツアイテム

ここで、夏に街着として取り入れやすいスポーツアイテムを3つ紹介します。

街着として、というのは実際にスポーツをするのではなく、買い物やお出かけの際に着るオシャレ着としてという意味です。

それぞれ具体的なオススメアイテムも紹介するので、参考にしてみてください。

  

ポロシャツ

一つ目はポロシャツです。

メンズファッションの定番アイテムとして定着しているポロシャツですが、もともとは「ポロ」という競技のユニフォームとして使われていたことから、この名前になりました。

ポロ以外にもテニスやゴルフなど、紳士のスポーツと呼ばれる競技で親しまれているように、襟付きのかっちりした雰囲気で街着としても着こなしやすいアイテムです。

しかし、スポーツウェアの中では大人っぽい印象があるポロシャツも街着としてはカジュアル寄りのアイテム、選び方やコーディネートに気をつけ無いとゴルフに行くおじさんのようにになってしまいます。

そこで、気をつけて欲しいポイントは台襟の有るものを選ぶことです。

ポロシャツの襟は基本的にこのようにペタッと襟が寝ているものが多いんですが、それは台襟が無い作りになっているから。

フォーマルなシャツにあるはずの台襟を省略しているため、カジュアルな印象になるんです。

また、台襟があることで顔まわりで襟が主張して小顔効果も期待できます。

本当に細かい違いではあるんですが、顔まわりに位置する襟は人の視線が集まりやすい部分なので、これだけでも大きく印象が変わります。

夏場は特にカジュアルな服装になりがちなので出来るだけ大人っぽく見える台襟付きのものを選ぶのがいいでしょう。

オススメなのはユニクロのエアリズムジャージーポロシャツ。

https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/425775

ポロシャツのデザインですが、ステッチが見えないようにしたり、比翼仕立てでボタンを隠したりとミニマルに仕上げられていますし、もちろん台襟もあるのでかなり大人っぽい雰囲気になっています。

エアリズムの機能性を持ったジャージー素材になっているのもポイント。

エアリズムとは、ユニクロが開発した機能性素材で、吸湿速乾、接触冷感、抗菌防臭、消臭など夏に便利な機能が詰まっています。

この機能のお陰で暑い時期に着ても快適ですし、極細の糸で作った艶感のある生地なのでかなりオススメです。

 

ジョガーパンツ

二つ目はジョガーパンツです。

先程も軽く説明しましたが、ジョガーパンツとはジョガー(jogger)=ジョギングする人のためのパンツという意味。

正確な定義は不明ですが、裾がゴムやリブになっているものがこう呼ばれることが多いです。

ここがジョガーパンツのポイントで、裾の部分がキュッと細くなっていることで全体の印象をすっきりと見せてくれるため、シルエットを整えやすく、コーディネートがしやすくなっています。

パンツの裾、足首も3首の一つで人の視線が集まりやすいポイントでしたよね。

ここをしっかりと細身にすることで全体の印象が変わってくるのです。

スーツに代表される大人っぽいスタイルは体に合わせた細身のシルエットが基本、逆に動きやすさや着心地を優先したカジュアルスタイルはゆとりのあるサイズ感のものが多くなっています。

スポーティーでカジュアルなイメージのアイテムも細身のものを選べば、大人っぽい印象になり、着こなしやすくなるので試してみてください。

走るためのパンツなので動きやすいようスウェットやジャージーなどのストレッチ性の高い素材を使っていることが多く、細身でも窮屈にならず、快適に履けるのも魅力でしょう。

また、リブやゴムの部分がわかりやすく切り替えになっているものより、同色だったり、シルエットに引っ掛かりがないものを選ぶとより綺麗なシルエットに見せることが出来るので注目してみましょう。

具体的なオススメアイテムはGUのダブルフェイステーパードパンツ。

https://www.uniqlo.com/jp/gu/item/322786

こちらのアイテムはジョガーパンツという商品名ではありませんが、スポーティーな素材感で裾もしっかり細くなっているため、履いた印象はジョガーパンツそのもの。

太ももの部分が太めのテーパードシルエットになっていてかなり綺麗な形ですし、ボンディングと呼ばれる二枚の生地を貼り合わせた素材なのでハリ感があり、体型を隠して下半身のシルエットを綺麗に見せてくれます。

また、ジョガーパンツによくある仕様としてウエストはドローコードのついたイージー仕様になっています。

細身のパンツだとウエストがきついことも多いので、自由に調整できるイージーウエストは快適に履けるポイントでしょう。

着心地がいいのでワンマイルウェアにもなりますし、綺麗なシルエットを生かして街着としても使えるので非常にオススメです。

 

スニーカー

ご存知の通り、スニーカーはもともと運動靴でスポーツ由来のアイテムです。

特徴的な素材の切り替えやデザインはコーディネートにスポーティーな印象を与え、シンプルなコーディネートでもアクセントになってくれます。

ただし、原色に近い色のものや使われている色数が多い派手なものは、子供っぽくなりがちで着こなしの難易度がグッと上がるので注意が必要です。

レザー素材だったり、モノトーンだったり、シンプルなデザインだったりと、どこかに大人っぽい要素の入ったものを選ぶと合わせやすいですし、さりげなくスポーツテイストを取り入れられるでしょう。

また、スポーツすることを想定しているアイテムなので履き心地が良いものが多く、疲れにくいのも魅力です。

オススメはアディダスのスタンスミス。

シンプルな見た目ながら、サイドにあるラインやヒールの切り替えでさりげなくスポーティーなデザインになっています。

また、スニーカーにしてはかなり細身で革靴のようなシルエットになっているためドレスライクな印象もあるでしょう。

ぼてっとしたシルエットのものもいいんですが、合わせやすさでいうとすっきりしたシルエットの方が上です。

素材はシボ感のあるレザーを使用しているため、ほぼ白一色でものっぺりした印象になりにくいですし、チープで子供っぽい印象になりません。

このスタンスミスですが、素材やデザインが少しずつ違って安くなったABCマート限定モデルもあり、こちらの記事で比較しながら紹介しています。

5000円以上の価格差があるのですが、高級感のある素材や細部のディテールを比べると通常版の方がオススメです。

予算に余裕があれば通常版を買うのがいいでしょう。

 

スポーツアイテムは夏の味方になる!

この夏はスポーツアイテムを取り入れた、快適かつトレンドライクなオシャレを楽しみましょう。

というわけで、今回はスポーツアイテムを使った夏コーデを紹介しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

バイバイッ!

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今回紹介したアイテムはこちら!

ユニクロ エアリズムジャージーポロシャツ

https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/425775

GU ダブルフェイステーパードパンツ

https://www.uniqlo.com/jp/gu/item/322786

アディダス スタンスミス

https://zozo.jp/shop/americanragcie/goods/50620113/?did=82009532

この記事を監修した人

プロフィール

株式会社RePLAY代表取締役。ブランドやセレクトショップ、古着、ウェブメディアなどアパレルに関する多彩な事業を運営。YouTube「まとめチャンネル」やブログ、Twitterでは、おしゃれ初心者にもわかりやすいファッション情報を配信中!