【ユニクロ+J】イチ押しアイテム、カシミヤブレンドオーバーサイズチェスターコート+をレビュー!

今回は話題のユニクロとジルサンダーのコラボライン「+J」の中から「カシミヤブレンドオーバーサイズチェスターコート」についてレビューしていきます。

先日公開したユニクロ+Jベスト5の記事でも紹介して、こちらを第1位に選んだくらい本当にいいアイテムです。

トレンド感を取り入れつつミニマルで着こなしやすくなっていますし、素材も文句の付けようが無いクオリティでした。

価格が24900円とユニクロとしてはかなり高くなっていて抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、コストパフォーマンスはかなり高いです。

この記事ではデザイン、シルエット、素材、機能性について詳しく解説しているので、購入を検討している方はぜひこのレビューを参考にしてみてください。

そもそもチェスターコートとは何か、ステンカラーコートとの違いについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

ユニクロ+Jのカシミヤブレンドオーバーサイズチェスターコートをレビュー

デザイン・サイズ感

では早速デザイン面から見ていきましょう。

商品名の通り、シンプルなチェスターコートのデザインになっています。

そもそもチェスターコートってどんなデザインかというと、テーラードジャケットの着丈を長くしたものだと思ってもらえれば大丈夫です。

かっちりとした印象を与えてくれる大人っぽいコートなんですが、襟が寝ていて顔周りが空いてしまうので、小顔効果が期待できず様に見せるには工夫が必要でしょう。

ステンカラーコートのように顔まわりで襟が主張してくれるものなら、対比効果で顔が小さく見えるものなんですが、チェスターコートだとそれがありません。

顔の大きさはスタイルの良さを測る基準になっていて、「八頭身」という言葉もありますよね。

欧米人と違ってスタイルが整っていないことの多い日本人が着こなしを様に見せるにはスタイルをよく見せることがとても重要なんです。

なので、チェスターコートのような顔まわりに生地がこないものを着用する際にはインナーにハイネックのトップスを持ってきたり、マフラーやストールを巻いてあげると簡単に様に見せることができます。

このコート自体は本当にベーシックなチェスターコートのデザインなんですが、少し太めのラペルや三つボタンといったディテールでクラシカルな印象です。

ラペルとはテーラードジャケットやチェスターコートの下襟のことで、この部分が細いとモダンな印象に、太いとクラシカルな印象になります。

ボタンの数も二つボタンの方がVゾーンが細長く見えてシャープな印象で、三つボタンだとVゾーンが狭くなるのでクラシカルな印象です。

細かい部分ですが、シンプルなコートにおいてボタンも重要なデザインになります。

今回のコートでは大きめのボタンがついていますが、ボディと似た暗めの色のものになっているので悪目立ちしません。

素材感もチープなものではないので全体の雰囲気を崩さないようになっているでしょう。

また、肩のラインが落っこちていたり、身幅が大きめに作られていたり、着丈もユニクロのメンズコートとしては長めだったりとオーバーサイズの作りになっています。

シンプルなデザインながらクラシカルやオーバーサイズといった最近のトレンドをしっかり取り入れているのは、普遍的なライフウェアを作っているユニクロの通常ラインと比べて、デザイナーとのコラボならではと言えるでしょう。

クラシカルでかっちりしたチェスターコートをオーバーサイズにすることでカジュアルダウンしているので、キメ過ぎになりにくく街着としても着やすいバランスになっています。

先程お伝えしたように、襟が寝ているので一枚でさらっと羽織って様になるというコートではありませんが、顔まわりにボリュームを出すよう工夫すれば簡単に着こなせるのでかなりオススメです。

 

シルエット

https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/plusj/20fw/

続いてはシルエットについて紹介していきましょう。

デザインのところでもお伝えしたように全体的にオーバーサイズの作りになっていて、ゆったりとしたシルエットになっています。

ユニクロにしてはかなりオーバーサイズになっていて、今っぽいシルエットと言えるでしょう。

しかし、ただダボダボにしているわけではなくしっかりとキレイなシルエットを作っているのがこのコラボのスゴイところ。

特に袖周りのシルエットはかなりキレイに作られていて、シンプルだけどシルエットにこだわるジルサンダーらしい部分だと思いました。

具体的にどうキレイなのかというと、肩まわりは少しゆとりを持たせてあり、袖口に向かってだんだんと細くなっていくテーパードシルエットになっているんです。

袖口は手首にあたり、首・足首と合わせて3首と呼ばれ、体の中で視線が集まりやすく目立ちやすいので全体の印象に大きな影響を与えます。

袖口が細くなっていることに加えて袖丈もしっかりジャストサイズになっているので、全体の印象がスッキリして着せられているような印象にはなりません。

また、袖の形が腕に沿って緩やかにカーブしているのが分かるかと思います。

こうすることによって腕を自然に下ろした時にシワが出ないようになっていて、滑らかな生地感やキレイなシルエットが活かされるんです。

布は平面で人の体は立体なので、シワが出ないようにするのは高い技術が必要なんですが、そういったところまでこだわったジルサンダーらしいデザインになっています。

素材

素材に関しては本当にクオリティが高くて驚きました。

素材表記を見てみると毛84%、カシミヤ14%、ポリエステル4%となっています。

カシミヤはカシミヤヤギから取れる繊維で、ウールに比べて生産量が少ないので高級な素材になっているというのは皆さんもご存知でしょう。

繊維が細く滑らかなのがカシミヤ特有のヌメっとした艶や肌触りの良さに繋がっていて、ウールより保温性にも優れていますがデリケートな素材です。

カシミヤ14%ならほとんどウールじゃんと思うかもしれませんが、この割合でもカシミヤのキレイな艶がしっかりと活かされています。

ポイントは冬用のコートによくあるメルトンではなく、少し毛足を出したビーバーになっているという点です。

メルトンとは、ウールなどの毛素材で織った生地に蒸気を当てたり、圧力をかけたりすることであえて縮ませたフェルトのように目の詰まった生地で、このような加工を縮絨加工といったりもします。

そして毛織物に縮絨加工を施した後、生地表面の毛の流れを整えるビーバー仕上げをしたものがビーバー生地です。

どちらも保温性に優れているのですが、ビーバーの方が毛の流れが均一になるのでキレイな艶が出やすいので高級感があります。

カシミヤの混率が少なくても素材感を活かせる生地になっていると言えるでしょう。

ユニクロの通常ラインでもウールカシミヤのチェスターコートがありますが、生地感が違う以外にもダブルフェイスでより厚手の生地になっているので防寒性も高いですし、裏地がないので柔からい生地感が活かされています。

背中の一部と袖裏には裏地がついている背抜き仕立てになっているので、袖通りが悪く着づらいということもありません。

この金額でこれだけ質の高い素材を使っているものはまず見つかりませんし、コスパはかなり良いでしょう。

 

機能性

機能性については先程もチラッとお伝えしましたが、裏地がついていないことによってメリットがいくつかあります。

まず一つは裏地がついていないことで生地の柔らかさが出せるという点です。

裏地はインナーに着ているアイテムとの滑りを良くしたり、型崩れを防止するためのものですが、生地が二重になるので表地の生地の落ち感が邪魔されてしまうことがあります。

このコートでは着用する際にインナーとの摩擦が気になる袖と背中の一部にだけ裏地をつけて、身頃にはつけないことでウールカシミアの柔らかさ、キレイなドレープ感を活かしているんです。

裏地がないと防寒性が下がってしまうんじゃないかと思うかもしれませんが、そもそも裏地は防寒性にはあまり関係がなく、メルトンやビーバーといった目の詰まった生地を使用していれば問題ありません。

しかも、こちらはダブルフェイスといって生地を二重にしているので生地の厚みもしっかりとあって防寒性もバッチリです。

また、裏地がないことでかっちりした雰囲気のコートを少しカジュアルダウンできるという点もあります。

チェスターコート自体はフォーマルな雰囲気があってスーツスタイルでも合わせられるアイテムです。

裏地がついているとよりかっちりした雰囲気になるので、街着としてカジュアルに着るのは少しハードルが高いでしょう。

こちらはオーバーサイズにする以外にも見える部分に裏地をつけないという点でカジュアルダウンされているので決めすぎた雰囲気になりにくくなっています。

生地の柔らかさが損なわれないことで着心地が良いという点もメリットでしょう。

使いやすいようポケットもしっかりついていて、フロントと胸ポケットはウエルトポケットになっていて、よくあるパッチポケットに比べてよりフォーマルなデザインになっています。

フロントポケットは横向きについているので手が突っ込みやすいというのも地味に便利なポイントです。

内ポケットも両サイドについているので鍵やスマホなど細かいものを入れたりするのに重宝するでしょう。

特に機能性を売りにしているアイテムではありませんが、コートとして最低限の機能を押さえつつ、デザインにも活かされていると感じました。

また、ユニクロでおすすめのコートが知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

ユニクロ+Jのカシミヤブレンドオーバーサイズチェスターコートはコスパが高いアイテム

ユニクロの通常ラインには無い、今っぽく着こなしやすいコートに仕上がっています。

価格が24900円とユニクロにしては高額になっているので躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、間違いなくコスパは良いので予算に余裕がある方はぜひ検討してみてください。

良いチェスターコートを探しているという方はこれを買っておけばしばらくは大丈夫でしょう。

ユニクロでアウターを買うのに抵抗があるという方も、これならシンプルなデザインでユニバレすることもないと思うのでオススメです。

また、他にもユニクロ+Jで買うべきおすすめアイテムが知りたい方は「【+J最速レビュー】ユニクロ+Jで買うべきアイテムはこれ!マストバイアイテム5選紹介!」もぜひ参考にしてください。

というわけで、今回はユニクロ+Jの「カシミヤブレンドオーバーサイズチェスターコート」を紹介しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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